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ツイテないこと [出来事]

なんだかツイテないことが続いた。

1.芝居
新聞に注目の新劇公演が紹介されていたから、思い立って出かけた。
1980年代の脚本、それもかつて、紀伊國屋演劇賞を受賞した作品だったから、興味があった。
最初の波の音からして耳障りで、力が入っているのは分かっていたけれど、カツゼツも少し気になったりして。。。
全くなじめなかった。

 

       

 

例えば、「アンドリュウ・ジャクソン」という名前を聞いて、
“ あら、それはアメリカの第7代大統領ね ”
家族の一人ならずも、二人までがそのように語る場面がある。(口調は違うが)

ケネディやニクソン、リンカーンほど有名とも思えない。
それにしても、ケネディだって、第何代大統領などとあまり呼んだりはしない。
こんな会話が自然だろうか?

このセリフで、この一家がそれなりの知識階級だと表わしているのかもしれない。
この大統領の名前を使いたい、作者側の理由もあるのだろう。
などと差し引いて考えても、こうした違和感は消えなかった。
新劇への偏見かもしれない。

 

2.本
最近遠ざかっていた作家の新作を書名に惹かれて買い求め、一日で読破した。
期待を抱かせるスタートや、途中の展開は見事といってもいい。
読みやすいし、充分に読ませるストーリーだ。
でも、ラストに近づくにつれて。。。

読後感想文を書く手も縮むような収束。
題名が嫌味にさえ思えてしまう。
ここしばらく読んではいなかったけど、好きな作品もたくさんある。
これはいったい、どうしたのだろうか?

 

3.研修
予定通りに出かけた、FP(ファイナンシャル・プランナー)研修。
「高齢社会におけるFPの役割」が今回のお題。
講師の一人、樋口恵子さんは、どこまでも元気でバイタリティに溢れていた。
曰く、働くおばあさんの増加を目指す、と。

 

       

 

かつては人生80年と言ったが、彼女のかざすタイトルは、「人生100年」。
その理由は、60歳まで生きた人の7割が90歳まで生きる、という統計結果から。
65歳以上の老人だって、若い世代と同じように、ささやかだけど誇り高い感情がある、と強調することも忘れなかった。
樋口さん自身が74歳を超えてこれだけ元気なのだから、実体験に裏打ちされた自信でもあった。

彼女の毒気(失礼)と、身動きできないほどギッシリ会場に収まった会員たちに、酔ったような気分だった。

これらをこなした直後、世間はまれにみる暖冬だというのに、激しい悪寒に襲われた。
熱とともに食欲が失われて、今週の予定は全てキャンセルする羽目に。
元気が取り柄の私には似合わない、昨日までの5日間だった。

もっとも、休んでいる間に、読売演劇大賞が発表され、
大賞・最優秀男優賞に、段田安則氏、
最優秀作品賞に、KERA演出の「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」 (その観劇記事はこちら
最優秀女優賞に、寺島しのぶ氏 (その観劇記事はこちら
などが選出されたのは、とても嬉しい話題だった。

これできっとツキもかわるだろう。

 


《今週の陸》
一人で上手に遊んでいた。
母が褒めてあげようね。

 

       

       

       

       

       


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ニュースから [出来事]

12月も押し詰まって、少し嬉しいニュースから。
明治安田生命保険によれば、今年生まれた赤ちゃんの名前、男の子の1位が「陸」だという。
昨年は14位だったのに、一気に1位に躍り出たのは、「地に足をつけて育つ」意味から。(asahi.com12月20日より)
どうやら、「陸」は陸・海・空の「陸」であるらしい。

       

我が家の「陸」が生まれた10年前には、獣医から
「珍しい名前ですね~」
そう言われたものだけど。
以前にも書いたが、当時のドラマ「大地の子」(NHK)の主人公・陸一心(りく・いっしん)に由来している。

由来が違っても、人間と動物の違いがあっても、名前は同じ。
≪時代が陸に追いついてきた≫ そう思うことにしよう。

☆我が家の「陸」一覧

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

そして悲しいニュース。
岸田今日子さんが、この17日に亡くなられた。

彼女の父は、劇作家の岸田國士氏。
演劇界の芥川賞、とも言える「岸田國士戯曲賞」でその名前を知った。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ、永井愛、松尾スズキ、三谷幸喜、宮藤官九郎、野田秀樹、はては井上ひさし、清水邦夫etc、
受賞者たちの活躍は、周知の通り。

姉は、詩人の岸田衿子氏。
茨木のり子さんと親交が深かったことでも知られる。
今も健在で、茨木さんが亡くなった折に、朝日新聞に追悼記事を寄せた。

そして、ご本人・女優の岸田今日子さん。
2003年9月に、「西へゆく女」(作・演出:岩松了)で初めて、その演技に接した。

これは二つのグループが、同じ作品をほぼ同時に別々の劇場・演出・キャストで上演した作品。
一つは、いわゆる小劇場系。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)演出で、広岡由里子が主演。
宝生舞・長塚圭史・渡辺いっけい等が脇を固めた。

 

       
           KERA演出 「西へゆく女」  左に小さく広岡由里子

       
               岩松演出 「西へゆく女」

 

そしてもう一つが、演劇集団円公演で、演出は作者の岩松了が兼ねていた。
広岡と同じ役を岸田今日子が演じた。
先にKERA演出を観て、5日後に岩松演出を観るというスケジュールだった。
同じ作品でも、演出家が違うと、当たり前だけど、舞台セットが大きく違うことに驚かされる。
そして役者の動きかたが違う、衣装も勿論違っていた。
たしかに、セリフは同じなのに、全く違う作品だった。
どうみても、KERA演出に軍配があがった。

岩松演出では、周囲をぐるりと舞台セットで取り囲み、空き地のようにみえる舞台中央に岸田が登場する。演ずるには、充分な空間が用意されていた。
KERA演出では、舞台中央には目立つ階段が配置され、ソファや椅子も置かれてあったから、出演者たちは、その間をぬって芝居することになった。
実は、この階段が重要な役目を果たすと、後で知ることになる。
演技力では、確かに岸田の方が若い広岡を上回っていたかも知れない。
そうだとしても私には、この芝居を岸田で見せようとする演出家の意図が気になった。
残念なことに、これが彼女を観た、最初で最後の芝居になった。

昨年10月、彼女がTBSラジオ「伊集院光・日曜日の秘密基地」に登場して、父の國士氏を語った。
あの独特の口調で、はにかみながら。
彼女の人となりにふれた瞬間だった。

 

[プレゼント]
可愛い、クリスマスプレゼントをご紹介。

 

       
              名古屋のMさんから 陸へのカード付き(左下)

       
               N夫人から 手作りのソニエンお洋服

どれもこれも、心のこもった品物を頂戴いたしました。

 


<今週の陸>

すれ違いもあって。。。

       
                陸が覗く

       
                相手が覗く

       
                車内では やっぱり上機嫌


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初対面 [出来事]

昨日、いつもより少し足を伸ばして、【石神井公園】へ。
散歩にはちょうど良い、秋日和。
ここで、初めてお目にかかる人たちを陸と一緒に待っていた。

 

       
                 あの人かな?

 

お会いするのは、6年前に始めた【ホームページ】でご縁が出来た方々。
妙齢の女性お二人、chibiさん&つばささん。

 

       
                 こんにちは

 

「おとなしいですね」

お二人の第一声。
陸は、初対面ではたいていそう言われる。
いつものように、ちょっと、よそ行き顔です。

それからは、広い公園内を話しながら歩く。

chibiさんもつばささんも、かつてわんこを飼っておられたそうな。
(それで、陸や【宗次郎live】のご常連なのね)
chibiさんのわんこは、あの「きょうのわんこ」(CX)にご出演されたとか。
(スゴ~イ!!)
つばささんのご主人もタイガースファンですって。
(やっぱりそうこなくっちゃ)

・・・初対面にもかかわらず、楽しい会話が続く。

 

       
                 ボクが先に歩くね

       
                 池の匂いがするよ
 
       
                 車には気をつけて

       
                 ここに何か落ちてるよ

 

公園では、いろんな出会いもあって

       
                 わんことの出会い

       
                 猫との出会い

 

ひと休みもして

       
                 待て!

       
                 よし !

       
                何?

 

気がついたら、およそ3時間が過ぎていた。
陸は疲れたようすも見せずに、歩き通した。
少しよそ行き顔だと思ったのは、気のせいだったかも。

陸ともども楽しい特別な時間だった。
また、きっとお会いしましょうね。

 

       
                少し暗くなって

 



[できごと]
懐かしい思い出をひとつだけ。
高校の帰りに夫が捨て猫を拾ったのは、この公園だったこと。
その猫は、「チー」と名づけて可愛がられ、20年の天寿を全うした。
ちょうどその場所に、陸も立ってみた。
チーにあやかれるように。。。ね。

 

       
              ここがチーと出会った場所


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道案内 [出来事]

犬の散歩中には、しばしば道を訊ねられる。
実際、付近の道に詳しくなるから、そういう経験はこれまでも度々あった。(以前の記事はこちら

 

       
               軽やかに

 

昨日(21日)もそうだった。
夕方の散歩を終えて、陸と一緒に帰宅する途中のこと。
ピンクのキャリーバックを足で抑えながら、通りに立っている若い女性が遠目に見えた。
この道は、車の行き来はあっても、タクシーはなかなか通らない。
そう思いながら、その女性の傍を通る。

「ここへは、ドウイキマスカ?」

意外にも片言の日本語だった。(お国は韓国だと後で聞いた)
どうやら、タクシーを待っているのではないらしい。
女性は、手にメモを持っていて、それを私に差し出した。

「東京都 ○○区 △△ ×丁目××番地×」

「△△の×丁目」は、この辺り。
彼女によれば、そこは友人が住んでいるマンションで、一度行ったことがあったのに、すっかり道に迷ってしまったという。
ひとまず、陸を家に連れて帰り、引き返すことに。

 

       
               寝て待つ

 

陸を玄関に置いて、さっきの場所に戻ると、彼女は茶髪の女性と話していた。
二人は友達で、一緒にマンションを探していたと知る。
茶髪女性も大きな荷物を持っている。
「グリーン○○ イイマシタ」
マンション名を思い出したようだ。

少し歩くと、ちょうどマンションに入る若者に出くわした。
このマンションが、グリーン○○じゃないことは、分かっていたけど。
思わず、大声を上げる。
《すみませ~ん!! ここ、何番地ですか?》

住所を聞くと、ますます近い。
”いいっスよ“
親切にも、その若者も一緒にマンション探しをしてくれるという。
彼は、頼みもしないのに、女性のキャリーバックを代わりに引っ張ってくれた。
最近の若者も、ほらね。
なかなか捨てたモンじゃない。
4人で探せば、きっとすぐに見つかるはず。

ところが、近所だと思った××番地がなかなか見当たらない。
もう20時は過ぎたろうか?
夫からそろそろ電話が入る時間。
私はいったん携帯を取りに家に戻って、3人が待っている場所へと、走る。

 

       
               もう暗くなったよ

 

その間、若者が二人から聞きだした情報があった。
△駅からそのマンションまで、歩いて20分位かかったことを思い出したという。
△は隣の駅だから、やっぱりこの近辺だということか?
彼女たちは私たちに気を遣って、この後は自分たちで探すから、と何度も繰り返した。
でも、どうやって?

“いやいや、交番に行きましょう。僕も付いていって、説明しますから”
若者がそう言ったのと、
「あっ!」
茶髪女性が叫ぶ声が重なった。
詳しい住所を書いた紙(宅急便の送り状)を彼女が荷物の中から見つけ出した。

「東京都 ○○区 △△ ×丁目××番地×」

“うわぁ、上△△だ~ ここじゃないですよ。”
若者がすぐに気がついた。
確かに、上△△なら、△駅から歩いて20分はかかる。
ここからだと、40分はかかるかも。

彼女たちと一緒にマンションまで行ってくれるという若者が、交番で地図を確認している時、いいタイミングで私の携帯が鳴った。
夫からだった。

結局、私と彼女たちは、夫の運転する車で目的のマンション、グリーン○○に辿り着いた。
車に付いているナビがこんな時は、神様のように見える。
彼女たちは、何度も何度も最敬礼して、私たちの車を見送ってくれた。

家に帰ると、もう21時に近かった。
なんと、ウチの玄関は開けっ放し。
陸が、玄関前にちゃんと陣取ってはいたけれど、冷静になって考えると、相当無用心だった。

 

       
               お帰り!

 

私は再び、若者の住むマンションへ。
彼の名前は分からなかったが、住まいは偶然知ってしまった。

《彼女たちは、無事にマンションへ送り届けましたから。
それから~、あの道をずっと先に行ったところに私の家があります。
○○(私の苗字)と言います》

彼の前で、思わず自己紹介。
そうでなければ、私だけが彼の住まいを知っていて、なんだか不公平のような気がしていたから。
ひょんな行きがかりから、長い道案内になってしまったけど。
有難うね。

 



[お・ま・け]
気になった看板たち

 

       
                 近所のチャペルから   

       
               警察署から

       
               猫たちから?


8月6日 [出来事]

8月6日日曜日、晴れ。
この日の出来事を思いつくままに。

1.週末恒例 平和の森公園へ 午前9時半過ぎに到着。
入り口付近に止めてある自転車、いつもこんなに多かった?
父親と遊ぶ子供たち、そしてユニホーム姿の少年もあちこちに。
わんこ連れが目立たず、いつもとは様相が違う。
世の中、夏休みだと実感することしきり。

♪麦わら帽子は もうきえた  たんぼの蛙は もうきえた  それでも待ってる 夏休み         (吉田拓郎作詞 『夏休み』より)

       

       

       

       

       

 

2.第53回 阿佐ヶ谷七夕祭りへ
午前10時40分過ぎに到着。
8月5日~8月9日まで、阿佐ヶ谷で七夕祭りが開催される。
昭和29年以来続く、この時期の風物詩。
駅近くのパールセンター内で、商店主たちが手作りの飾りつけをする。
東京は7月がお盆なのに?? という思いはさておいて。。。

♪ささの葉 サラサラ  のきばに ゆれる  お星さま キラキラ  金銀砂子(きんぎんすなご)           (権藤花代・林柳波作詞 『七夕さま』より)

       

       

       

       

 

3.第88回 全国高校野球選手権大会始まる 午前9時に熱戦が火蓋を切る。
勝者と敗者のドラマが、8月20日まで繰り広げられる。

♪雲は湧き 光溢れて 天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ  若人よ いざ まなじりは 歓呼にこたえ  いさぎよし 微笑む希望 ああ栄冠は君に輝く              (加賀大介作詞 『栄冠は君に輝く』より)

       

       

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

そして、
61回目の広島原爆の日。
午前8時から【平和記念式典】が行われた。
8月6日から、この記憶を消し去ることは出来ない。

「迷える羊たちを核兵器による呪いから解き放ち、世界に核兵器からの自由をもたらす責任は今や、私たち世界の市民と都市にあります」
                                  (秋葉忠利広島市長「平和宣言」より)

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 

《今週の陸》
夏らしい暑さが続いた一週間だった。

       

       

       

       

       


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黒木和雄監督の死 [出来事]

映画監督の【黒木和雄さん】が、昨日(4月12日)急死した。
最新作「紙屋悦子の青春」が完成したばかり。
8月公開に向けて準備に入った矢先、とつぜん病に倒れ、帰らぬ人となった。

黒木監督といえば、「TOMORROW/明日」「美しい夏キリシマ」「父と暮らせば」の戦争レクイエム三部作で知られている。
だが、私にとっての黒木監督は「竜馬暗殺」だ。
出演者は、原田芳雄、石橋蓮司、松田優作、桃井かおり他。
当時は、それほど名前が知られていなかったにせよ、今思えば、なんと贅沢なキャスティングだったろう。
竜馬が暗殺されるまでの三日間がSTORY。
モノクロの画面が印象的だった。
画面全体に映し出された、得体の知れない恐怖感を今でも忘れることが出来ない。
原田芳雄演ずる奔放な坂本竜馬や、石橋蓮司の真面目な中岡慎太郎には存在感があった。
そして竜馬の殺陣には、間違いなく殺気が漂っていた。
もうはるか昔のことだから、それ以上のことは何一つ覚えていない。

竜馬暗殺

竜馬暗殺

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2001/11/22
  • メディア: DVD

 それから数十年後。
2004年11月10日、岩波ホールで「父と暮らせば」を観た。
日付まではっきりと記憶しているのには、理由がある。
この映画は、7月末日から11月26日までの5ヶ月間にわたり、ロングラン上映中だった。
前売り券を買ったものの、すぐには観る気になれず、なんとなく後回しにしていた。
11月に入り、重い腰を上げた。
その日がたまたま10日、偶然にも黒木監督の誕生日だったと後で聞かされた。
会場のアナウンスで突然、黒木監督が登場し、花束を受け取った後に短いスピーチをした。
≪日本人よ、戦争を忘れるな、原爆投下の瞬間を忘れるな≫
そのような内容だったと思う。

「父と暮らせば」は、もともと舞台で何度も上演されている作品。
舞台を観た、黒木監督が映画化を作者(井上ひさしさん)に申し出て、完成した。

       
             「父と暮らせば」 劇場パンフレット

原爆投下から3年後の広島。
原爆で死んだ父(原田芳雄)が娘(宮沢りえ)の前に幻影となって現れる。
≪あのときの広島では死ぬのが自然なこと、助かるなんてどこかおかしい、生き延びてしまって亡くなった人たちに申し訳ない≫
父や親友を亡くした、娘の叫びが涙を誘わずにはいられない。
父はそんな娘をたしなめ、そして励ます、広島弁で、ユーモアたっぷりに。

父と暮せば 通常版

父と暮せば 通常版

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD


映画を観た後に、会場に用意された平和の折鶴を4羽だけ織ったことも記憶に新しい。
黒木監督に会ったのは、その日が最初で最後になった。
もう1年以上前のことである。



《今日の陸》

       
              花を愛でる

       
              草を愛でる


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茨木のり子さんからの手紙 [出来事]

2月に亡くなった、【茨木のり子さん(詩人)】本人からの手紙が、死後15日経って、友人・知人たちに届いたという。

受け取った人たちが驚いたのは言うまでもない。


このたび私 この世におさらばすることになりました。
これは生前に書き置くものです。
わたしの意志で葬儀・お別れ会は何もいたしません。
・・・・・・・略・・・・・・・
「あの人も逝ったか」と一瞬、たったの一瞬
思い出して下さればそれで十分でございます。
あなたさまから頂いた長年にわたるあたたかな
おつきあいは、見えざる宝石のように、私の胸にしまわれ、光芒を放ち、私の人生をどれほど豊かにして下さいましたことか・・・。
深い感謝を捧げつつ、お別れの言葉に代えさせて頂きます。
ありがとうございました。
                     「週刊朝日」4月21日号より

 

遺族が茨木さんの遺志に従って、投函した。
死亡日・死因・投函日だけを空欄で印刷し、郵送先の名簿(約200名)とともに残されていたという。
茨木さん自選の笑顔の写真も添えられていたほどの周到さだった。

一人暮らしで、看取るもののない、突然の亡くなり方だったという。
茨木さんの残した手紙は、その死さえも納得させてしまう、潔さを伝えている。
 

倚りかからず

倚りかからず

  • 作者: 茨木 のり子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本
 


《今週の陸》

この日曜日(9日)、陸のシャンプーを兼ねて車で出掛けた。
交差点や歩道に立つ警官・白バイが、やたらと目に付く。
事故? 交通規制? それとも。。。?と思って、ハタと気がついた。
【春の交通安全運動】!!

陸の散歩みちにも、警察が立ち回る。

       
             ドロボーに注意

       
             低い姿勢で 警戒

       
             ひったくりに注意

       
             左を見て 警戒

       
             検挙しました!

       
             どう? 僕の実力


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立春を過ぎて [出来事]

立春を過ぎたのに、三寒四温と呼ぶにはあまりに極端な、温度差のある日々が続いている。
3日は10℃を超える暖かい朝だったのに、翌4日早朝は都心でマイナス0.9℃を記録したとニュースになった。
ニュースといえば、「東横イン」の社長は形ばかりの陳謝をして、条例違反のまま神戸のホテルをオープンさせた。
そして今日、国土交通省がこのホテルの悪質な法令違反を公表し、刑事告発も辞さないとの態度を表明すると、社長は態度を豹変させて泣き崩れる始末だった。
先日、横浜市長が述べたように、このホテルを利用しないことが一番の得策だろう。

       
          「NHKニュース10」より (2月6日)

身近に起こったニュースな事は二つ。
fumilinさんの暖かい眼差しがいっぱいのブログ【♪ふみりんのひとりごと】で、8000nice!を踏ませて頂いたこと。
これは、私と同時にnice!を押された【柴壱さん】が、譲ってくださった、と信じている。
fumilinさんから、ゆうパックでステキなプレゼントが早々に到着した。

       
          包装はこのような形で 

       
          てぬぐいの中には

香箱と携帯用の香合、そしてわんこの日本てぬぐい。
どれもこれもセンスあふれる、fumilinさんが心を込めて選んで下さった品々。
ちょうど居合わせた義母が、携帯用の香合に【京都・三条「石黒香舗」】の名前を見つけて大騒ぎ。
このお店は、東京の鳩○堂と匹敵する、老舗と教えてくれた。
義母は、こう見えても??裏千家の教授免許を持っている。
fumilinさんは、この香合を小物入れに使われてるとのこと、特に旅行では指輪入れにも利用出来るとのアドバイスを頂いた。

       
          「石黒香舗」の携帯用の香合

香箱は、蓋の開閉で香りの強さを調節するという、なんともステキな桐の箱。
箱の中には、香りを詰め込んだ巾着がおさまっている。

       
           桐の香箱

良い香りにつつまれて、春を待ちたい。
fumilinさん、有難うございました!

そしてもうひとつは、nintendogsを外出時には持参する、柴壱さんのブログ【柴犬倶楽部★柴犬壱号のお気楽な日々】で、210(にんてん)nice!を踏ませて頂いたこと。
とてもとても楽しい、柴壱さん手作りカレンダー、住所シール、クリアファイル、そしてわんこの巾着袋。とても盛りだくさんに。

       
          柴壱さん作成の住所シール、カレンダー

       
           柴犬柄のクリアファイル、わんこの巾着袋

カレンダーを開くと、陸の誕生日、9月8日にバースディマークが輝き、8月31日には、「祝 柴犬陸ログ1周年」の文字が。

       
          柴壱さん作成のカレンダー

私のブログを最初からじっくり読んでいただいて、チェックして下さった。
たくさんの住所シールも希望すれば、増刷して下さる、とのお心遣いも頂いた。
世界に一つしかない、柴壱さん手作りの作品群。
柴壱さん、有難うございました!

と、ここでお気づきの方は、お気づきでしょう??
fumilinさんと柴壱さんの共通点。
こだわり切手と同じ絵柄のわんこ。

       
       小説・映画等の切手(by 柴壱さん) 柴犬の切手(by fumilinさん)

       
         てぬぐい(by fumilinさん) 巾着(by 柴壱さん)

偶然にも、お二人のnice!を踏ませて頂き、お二人共通のアイテムを知りました。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アルちゃんが逝って、6日。
陸の周りには、いつもと変わらぬ日常がある。
ただ、確かなのは、アルちゃんの姿が見当たらないこと。ついつい姿を探してしまう。

       
            太郎くんと挨拶

       
            ラッキーちゃんと久しぶりに

       
            五郎くんがふりむく

       
            カルタちゃんに吠えられる

そして

       
            アルちゃんが居た場所

☆皆さまからの心あたたまるアルちゃんへの追悼メッセージ、本当に本当に有難うございました。
心からお礼申し上げます。

《今日の陸》

       
           ほぼ二ヶ月ぶりのシャンプーの後で


ちょい嬉しいこと [出来事]

このところ、「おおっ」と言いたくなるような、ちょい嬉しいことが続いている。
羅列してみた。
1.『歌わせたい男たち』が朝日舞台芸術賞グランプリ
2.『容疑者Xの献身』が直木賞候補
3.まりちゃん親子に会う

1.『歌わせたい男たち』が朝日舞台芸術賞グランプリ

       
           朝日舞台芸術賞を報じる (1月8日付朝日新聞)

『歌わせたい男たち』は、昨年11月にベニサン・ピットで観ている。(その内容は【こちら】
都立高校卒業式での「君が代」斉唱をめぐる物語だった。
大好きな永井愛さんの作・演出。
「かかわった人全員の、演劇にも、社会的な主題にも真摯に、緊張感を持って取り組む姿勢が、作品を高めてくれた。それを評価していただき、非常にうれしいです」(朝日新聞1月8日付)
本当は、「君が代」などの社会問題を先頭に立って指摘したくない、むしろそういう事はせずに済ませたいタイプだと、自分を語っていた永井さんの控えめな受賞の言葉だ。
この【朝日舞台芸術賞】は、朝日新聞主催で2001年に創設され、今年は5回目にあたる。
過去のグランプリをチェックしてみたら、
4回目:『喪服の似合うエレクトラ』(ユージン・オニール作・栗山民也演出)、
3回目:『ぺリクリーズ』(シェイクスピア作・蜷川幸雄演出)
両作品をたまたま観劇していた。
ちょっといい気になる。

2.『容疑者Xの献身』が直木賞候補

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/08/25
  • メディア: 単行本

『容疑者Xの献身』(東野圭吾著)は、ミステリー界の3冠を初めて達成した作品として、注目を浴びている。
ちなみに、3冠とは以下の各社ランキングですべて1位のこと。
①このミステリーがすごい!(宝島社)
②本格ミステリー・ベストテン(原書房)
③週刊文春傑作ミステリーベストテン(文芸春秋)

この作品は、「古畑任三郎シリーズ」のように、最初から犯人は読者に明かされている。
その犯行が解き明かされていく過程もスリリングだが、ドラマはそれだけにとどまらない。
帯には、「運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。男がどこまで深く女を愛せるのか。どれほど大きな犠牲を払えるのか」とある。

なにより、主人公が数学教師という設定が面白い。
この世のすべてを理論によって構築したいという野望をもっている人物だ。
そんな彼が数学の難問をしばしば問いかける。
「自分で考えて答えを出すのと、他人から聞いた答えが正しいかどうかを確かめるのと、どちらが簡単か」と。
数学というよりもむしろ、哲学的に思える、この問いが興味深い。
「この世に無駄な歯車なんかないし、その使い道を決められるのは歯車自身だけだ」
これは、解き明かす側の物理学者の言葉。
数学教師と物理学者は大学の同期生で、二人の論理的な闘いには友情?も絡む。

そして、この作品が平成17年下期の【直木賞候補】になった。
個人的には、『白夜行』に惹かれるが、読後感や完成度では、この作品に数段及ばないのだろう。
ちょうど、桐野夏生が『OUT』ではなく、『柔らかな頬』を直木賞として評価されたように。
東野圭吾氏としては、この作品で6度目の候補。
いよいよその時期が来たと思う。
発表は1月17日、乞うご期待!
はずれても、恩田陸や荻原浩が受賞するなら許そう。

白夜行

白夜行

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: 単行本

3.まりちゃん親子に会う

       
         はやてくんを見守るまりちゃん 少し離れて待っている

まりちゃん(♀柴犬)が母親になったとは聞いていた。
カルタちゃんの友達、マックくん(♂ダックスフンド)の飼い主から。
まりちゃんも、カルタちゃんとは仲良しだ。
一昨日、息子の「はやて」くん(♂柴犬)と一緒に散歩する、まりちゃんに会った。
生後2ヶ月のはやてくんを見守る、まりちゃんは3歳になっただろうか?
すっかり、母親の顔だった。

       
         マックくんやまりちゃんの友達、カルタちゃん 陸には?

《昨日の陸》

       
          少し雪の降った朝 いつもの公園で


師走のできごと [出来事]

12月初旬、友人のお兄さんが亡くなった。
会社を創業して25年目、まだこれからという年齢での突然の死だった。
一昨日がその社葬で、密葬に参列しなかった私は、友人に内緒で出席した。
密葬にも「来ないでいいからね」との気遣いを見せた、友人だったから。

       
            社葬会場

「豪快で面白い人だったなぁ。盆暮れにお中元やお歳暮を贈ってくるんだけど、こっちは貰うほどのことは何もしてないから止めてくれ、って何度も言ったんですよ。そしたら、いやいや、充分役に立ってるし、世話になってるから受取ってくれ、と言われてね」
開始を待っている間、見知らぬ人から話しかけられた。
そういえば、祭壇の遺影は微笑んでいて、今にも大声で笑い出しそう。
面白いエピソードが豊富で、何より「出来る」人だと思った。

長年の取引先である大企業の方が、弔辞の途中で、ふいに声をつまらせた。
取引先との信頼関係が透けて見えたときだった。
献花をしての帰り道、角に立って案内する女性が、流れる涙を隠そうともしないのに気がつく。
部下に対する故人の人柄が、ここでも偲ばれた。

目ざとい友人に、結局は見つかってしまった。今度は私が泣く番だった。

       
           
12月も残り少なくなった。
新聞やテレビでは、「この一年」を振り返るのに忙しい。

陸の周辺で目立っていた【工事】
公園の砂場は補強工事が終了し、原っぱでは基礎工事が進んでいる。

       
           公園の砂場 きれいになった

       
           原っぱでの工事 着々と

【アルちゃん】は元気になったし、【陸の足】も回復してきた。

       
           今日会ったアルちゃん 元気に散歩

陸にとって変わらないのは、【カルタちゃんとの仲】だ。
今日も吠えられ、吠えられて。。。

       
           カルタちゃん 吠える

       
           やっぱり今日も吠える       

それでも、陸はへこたれない。
他に楽しいことがあるのか、それとも鈍感?

       
            消防車も好き

       
            トラックも好き

《今日の陸》

       
            くわえて離さない 

この記事で、今年を締めることになりそうです。 皆さま、良いお年を!


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